みせかけチムドンドン

いろんなものに夢中になったり飽きたり。

富士山登山

日本人たるもの一度は富士山に登った方がいいと中学生の時に思い、年を取るにつれその思いがどんどん薄れていって、もうすっかり忘れた頃に友人から誘われたので軽い気持ちで登ることにした。

友人と2人で行くことになったがどちらも登山経験はなく、道具も何も持っていなかったので麓で全てレンタルした。店のおじさんに靴の履き方からスティックの使い方まで全部習ってから、コンビニで食料を調達して夜を待った。ボクたちの今回の富士山登山の目的は御来光だ。

午後8時、駐車場から5合目の登山口行きのバスに乗り込む。しばらくすると登山口に到着し、ボクらの登山がスタートした。

テンションの上がっていたボクらはスタートから快調に飛ばした。どんどん先の人を追い抜いていき、気が付けば周りには誰もいなくなっていた。ふふっ、我々のスピードについてこれなかったか、登山経験者たちも大したことないなと思っていたら道を間違えていただけだった。ボクらは知らないうちに上りルートではなく、下りルートを登っていた。急斜面すぎて変だと思ってたんだ。そんなこんなで体力をがっつり無駄に削られつつ山頂を目指して登っていく。

日の出時間が迫ってきた頃、ボクらは山頂近くで渋滞につかまった。御来光目当ての人が登ってくる時間は同じなのでどうしても渋滞してしまうのだ。そこに雨も降り出した。山頂で御来光を拝みたいと思っていたが無念の時間切れ。そのうえ雨である。

すっかり日が昇ったであろう時間帯に山頂に着いたが5メートル先も見えないほどの霧雨だったので、山頂滞在時間は5分ほどでさっさと下山して今回の富士山登山は終了した。

御来光は見れなかったが富士山登頂に成功したボクのことを今後は山の男と呼んでくれていっこうに差し支えない。

富士山を見る度に、あんなところまで登ったんだなぁと思えるのはいいものだ。一度登ってみることをおすすめする。